2006-09-24

ギガビット・ファイル共有

HDVやHDSDIを、ネイティブまたはCanopusHQなどの中間CODECで編集する場合、これまではアクセスが間に合わない・性能が出ないなどで、ネットワークドライブ上に置こうなどとは考えることすらなかった。

ギガビットイーサは高速だが、ボトルネックが色々あった。HDD、NICの発熱での安定度、CPU占有度、バス帯域幅と占有度など。しかし、状況は変わった。

昨夜思い立って、PentiumDのPCと、CoreDuoのPCのギガビットイーサ(GbE)を直結してみた。AUTOでストレートケーブルでつながる、普通のファイル共有だ。これまでの100Base-T接続HUB経由より、当然速い。恐らく300Mbpsクラスは出ている。

で、CanopusHQの65-90Mbpsクラスのハイビジョンクリップを再生、編集などをやってみたが、ローカルHDDにある素材ほどでないにせよ、実用上は使えるレベル。。普通のNBT(NetBIOS Over TCP/IP)でのファイル共有も、デュアルコアなCPUでは、負荷もたいしたことなく、ネットワーク帯域も全く使い切れていない。2ストリーム編集やっても、CPU負荷がせいぜい50%、ネットワーク帯域は10-15%程度(つまり150Mbpsくらいまで)。効果はレンダリングが必要だが、複数の編集室でこれができるとなると、その分散効果が大きい。さらにサーバー側をストライピングすれば、高速化できるめどが立った。

要するに、これまではファイルサーバーの処理能力とGbE NICの性能などでバランスを欠いていたが、CPUやチップセット・バスの高速化で、ネットワーク・ハイビジョン編集などの重い処理が、なんとか実用レベルに降りてきた。

さて、帯域が問題ないのなら、後はチューニングするかチップなどグレードアップ選択すればよい。
1394で共有という手段もある。これもCPU高速・マルチ化・マルチスレッド化で、十分実用になっている可能性がある。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。旧サイトのカーズのトレーラーの記事にいまさらコメントしてしまいました。読んでみたらこのサイトに移動されたとのこと。内容がディープで面白いですね。また足を運ばせていただきます。