2006-09-15

嵐の前

InterBeeを控えて、今は嵐の前の静けさという時期だろう。
H.264が目玉。AVCHDにせよ、QuickTimeにせよ、光モノを含めて、ソリューション展開があるんだろう。

ただ、今でもWMV-HDなどMPEG4系のソフトで楽に扱えるCODECがあって、HDVなどMPEG2系の展開もまだまだ続く。GOP構造の基本はMPEG2であって、ストレージの大容量化・低廉化に伴い、業務用途ではある程度ストレージを大量消費してデータを楽に扱うベクトルで間違いない。

eSATAの採用が主流となる予想は当たったが、その派生で、eSATAポートマルチプライヤーや、インフィニバンドといったものも出てきているけど、結局数本のeSATAケーブルを張ったのと性能も変わらない。

個人で買った3000円カードで構築したeSATAのRAIDと、プロ用数百万円のRAIDシステムで、そんなに差がなくなってきているのが現実。信頼性も複雑化させすぎで、RAIDコントローラーがHDDよりも早く壊れるなんて、ジョークのようなプロ用(と称する)製品群のラインアップじゃあねぇ。

すでにテラバイト単価は4万切って、へたすると10万円で3TB。個人で10TBを超える容量を買える時代、業務用でその上を目指すか、こじんまりとやるか、きちんとメーカーとしてのポリシーを示せない所に、未来は無い。それにしても、iSCSIの離陸が遅すぎるな。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

moo883さん、お早うございます。
今年のInterBeeは私も楽しみです。
おっしゃるようにH.264がどう展開、位置づけされるのか興味津々。
巷では、H.264を普及させたいグループ?かが、どうあってもHDVのデファクトスタンダード化を阻止しようと?「HDVは終わった」との喧伝著しいですが、編集前提の業務使用では、HDV、もしくは拡張HDV(XDCAM-HDみたいな)で決まりのような感じでしょうか。
とはいえ、H.264のゆとりのある拡張性、コストパフォーマンスは魅力、ソニーさんも、VAIOならば一貫編集が可能だなんて言ってないで、早く編集用アプリやハードを公開して広く使わせることこそが、デファクトスタンダード化へ繋げられるような、、、f(^_^;;;

>eSATAポートマルチプライヤーや、インフィニバンドといったものも出てきている
実は私はソネットのポートマルチプライヤーを使っておりますが、大変重宝しています。
私のお仕事では舞台のマルチカメラ収録が必須なので、そのカメラ数だけHDDも必要、パソコンの限られたインターフェースで数多くのHDDを使うのにあれは便利です。
また、ガチャポン式ですから、複数の取り込み用パソコンにすべてあのHDDケースを使用することで、一括同時取り込みも可能に、、おっしゃるように性能的には変わらない、、というよりパソコン立ち上げ時にポートマルチプライヤー認識に30秒くらい余計掛かるのがうざいくらい?ですが、機能的にはかなり便利しております。
また当該ケースを2つ使い、総計10ヶの3Mbps対応のsATAでレイド組めば非圧縮のHDも楽勝?で扱え、手持ちのXserveレイドも形なし、、、f(^_^;;;
いやはや凄い時代になったものですね。

moo さんのコメント...

栃木のおじさん、こんにちは。ほぼ同じ見通しですね。i.Linkで流すHDVストリームの規格に準じたH.264版の規格が存在しないので、なんでもかんでもすぐにH.264に行くのは無理だと思っています。

また、撮影時点から非線形のテープレスになってしまうことで、結構ハンドリングに戸惑うようになる事には、意外とあまり誰も問題視していないというか気づいていない感がありますね。うまく使えばかなりの省力化になる可能性はあっても、もう少し時間が必要だと思います。

当面、AVCHDディスクを直接再生するだけのユーザーが大半で、編集・オーサリング・AVCHDディスク焼きまで行くのは少数にとどまり、そう早い時期にはバラ色の未来とはいかないでしょうね。

お使いのように、eSATAの未来はバラ色に違いない、というか、これしかない大本命です。大変バランスよくスループット向上を低価格で実現していますね。

仕事上も、もう少しで高価なFC-RAIDなどを提案しそうになって、eSATAで様子見の判断をしたのは昨年10月ごろです。