2006-08-23

キヤノンのHDVカメラ、HV10


http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060823/zooma269.htm
小寺さんの記事より。
やはりこのCMOSは、HC3より表現力で抜きん出ているのが良くわかる。この性能をこの大きさ・重量で作ってしまったキヤノンは、やはりカメラメーカーとしての底力があるのがよくわかる。

特にサンプルの人物や猫の写真など、夕焼けの中の猫という小寺さんがよく撮ってるサンプルなんだが、いかにもという記憶色に染まっているのに、全く嫌味な色じゃないのが、さすがキヤノン。ベイヤー配列CMOSの色の情報量の多さを、しっかり良い方向で使ってる。DIGICは膨大な記憶色データバンクでもあったはずだが、やっとHDVという規格の中で、自ら作ったチップで色作りができるようになったのだろう。以前のは****と同じ色収斂してたのでxxxx。。。。

かんたんにわかる部分を教えよう。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060823/ezsp13.jpg
SONYのHDVチップは、女性のリップ(クチビル)の色が肌色に同化する。肌色よりマゼンタ(紫色)に回っているクチビルの発色を表現できない。このキヤノンのHV10は、微妙だが少しマシ。特に、この写真サンプルがわかりやすい。黄みがかった肌色と、紫がかった唇が、同系色じゃないと表現できている。

ひとつだけ、やはり彼も書いているが、まったくもってマイク系がプア。おまけ、といってよい。HC1であってHC3でないのは音声入出力(ホットシューで入力は専用品なら可能)だが、そういう悪いところまでまねしなくても、、、と思ったが、キヤノンの開発者も仕様決定前にマーケティングリサーチかけなかったのがみえみえ。モノ言わない被写体だけ追っかけるパチカメやさんを相手にしてきた悪い癖からか、ママさんカメラで運動会仕様だから、ワイドやマイクはどーでもいい!ってこと?

これだけ叩くのも、このカメラの画質があれば(画質の良いワイコンが発売されるのが前提だが、)十分、放送品質だからだ。もったいないことこの上ない。たった1つ、マイク入力をつけてれば、、あるいはシューをつけていれば、だけ。それだけをしなかったことで、このカメラは一般のママカメラとしてよくても、業務用のサブカメラにならない。HC3のほうが、ワイヤレスマイクやガンマイクがつくだけマシ、ということで、この画質差の優位を活かせないまま、不採用決定、HC3とバッテリーとマイクなどアクセサリー採用だ。実にもったいない。

逆に個人的には、HC3でどうしてもやらなくちゃならないとき、2台目持参して、拾いのインサートやワイコンつけてルーズの画をこの画質で撮っておきたいとも思う。そんな気にさせるほど、この画はすばらしい。。。

キヤノンは世界最軽量HDVモデルを出し、売れてから上位機種を、ということなのだろうが。
めいっぱいワイド側に振ったLレンズと、5.1chなんて言わないからしっかり2chをとれる上位機のためにも、これは売れて欲しいものだ。

それにしてもテレ435mm相当とは、、、、天体観測でもやってくれ、ということか。確かに、HDVやAVCHDで月はきれいに撮れるんだが。

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